グルメ列車が運行した際は、沿線の自治体や住民らが乗客を地酒などでもてなしたJR肥前浜駅=2018年11月、鹿島市浜町

 JR九州は28日、今秋から運行する新型観光列車「36ぷらす3」の停車駅を発表し、佐賀県内では長崎線の肥前浜駅(鹿島市浜町)を選んだ。毎週月曜の午後1時ごろから約50分間、停車する。地元は沿線地域の魅力の発信に向け、もてなす準備を進めている。

 浜駅は、かやぶき屋根の家並みや酒蔵など伝統的な建造物を残す「肥前浜宿」の最寄り駅。2018年3月に駅舎がレトロな外観に改装されて以降、JRのA列車やグルメ列車を受け入れてきた。停車の際、駅前では市内のNPO「肥前浜宿水とまちなみの会」や住民有志らが協力し、乗客を地酒などでもてなしてきた。

 水とまちなみの会の中村雄一郎事務局長は今回の選定に「これまでの地元の活動が実り、評価されたと喜んでいる。交流人口の増加につなげたい」と意気込む。県や鹿島市と連携し、地酒の飲み比べや特産品販売を計画している。

 JR九州の青柳俊彦社長は28日の福岡市内での会見で「地域の皆さんと一緒に沿線の魅力づくりをやってきて『協力しよう』と言ってもらっている。九州を訪れる人にアピールするとっておきの場所として選定させてもらった」と話した。

 「36ぷらす3」はJR九州初の電車による観光列車で、787系を改造している。定員は約100人で、5日間で九州7県を周遊する。

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