慣れた手つきでそばを打つ「ゆめさが大学蕎麦打ちの会」=佐賀市成章町の勧興公民館

手打ちそばを美味しく味わう公民館利用者ら=佐賀市成章町の勧興公民館

慣れた手つきでそばを切るのは「ゆめさが大学蕎麦打ちの会」の代表、松石清さん。

 ゆめさが大の在校生や卒業生でつくる「ゆめさが大学蕎麦打ちの会」(松石清代表)は、食を通じた地域活性化を目指し、県内のイベントなどでそばを振る舞っている。1人暮らしで引きこもりがちな高齢者の生きがいづくりも兼ね、県内で活動している。

 会は2017年に発足し、現在35人。地産地消にこだわり、佐賀市富士町の北山産のそば粉を使う。2カ月に1回は研修会を開いており、イベントや会合などで依頼があれば、メンバーが自前の道具を持って出向き、手打ちのそばの提供や体験会を開く。

 23日には佐賀市成章町の勧興公民館で地域の人に振る舞った。在校生の70代男性メンバーは経験が浅く、時折先輩から指導を受ける場面も。男性はそば打ちを始めた半年前、初めて家族に振る舞い「『こんなに太いそばを誰が食べるの』と言われまして」と笑う。同級生にも負けまいと学校でも自宅でも猛練習。今では「また作って」と家族は楽しみにしているという。

 「『おいしい』の声が喜び。家族の会話も増え、生きがいにつながっている」と松石代表(67)。近年は1人暮らしの高齢者が増えていることを懸念する。自身も引きこもった経験があり、「これは危ない」と外に出るきっかけを探してゆめさが大に入学した。「そば打ちを通して、引きこもる高齢者をどうにか外に誘い出したい。楽しみを地域貢献活動につなげることができると知ってほしい」と話した。

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