佐賀市の高志館高環境緑地科の1年生が23日、神埼市郡の吉野ケ里歴史公園で造園技術者から整備手法などを学んだ。高校側の依頼で実現し、約35人が園内で整備中の現場を回った。
老朽化した城柵の撤去・取り換え作業、嘉瀬川ダムの水没地から土ごと森を移植したエリア(古代の森エリアの一部)の剪定(せんてい)・伐採作業の現場で、作業手順について話を聞いた。かめ棺墓を発掘したエリアでは「盛り土の下には本物のかめ棺があるのか」などと質問し、生徒たちは興味津々だった。
研修を終え、大坪想太さんは「木々がどこから来ているかを意識して聞いた。ダムから移植されたとは知らなかった」と驚き、谷口敦紀(あつき)さんは「造園は家の庭を整備するイメージだったが、遺跡の環境保存など幅広い仕事だと感じた」と話した。