中国に古くから伝わる霊獣「麒麟」が描かれた中尾神社の天井絵

ゾウと子どもが向き合う様子も描かれている

1枚の板に動植物などが描かれた中尾神社の天井絵展=多久市多久町の市郷土資料館

 多久市多久町の市郷土資料館で、中尾神社(北多久町)の天井絵を並べた企画展が開かれている。氏子が家内安全などの願いを込めて奉納したもので、明治期の制作とみられる約70点を展示。身近な動植物に加え、中国に古くから伝わる霊獣の麒麟(きりん)や竜も描かれ、当時の文化や世相を映し出している。3月8日までで入場無料。

 縦42センチ、横46センチの長方形の板に犬や鳥、草花、人物が描かれ、約200枚が現存している。現在は取り外して神社で保管しており、保存状態が良く、絵が判別できる60点と写真12枚を展示した。

 江戸時代後期に編さんされた地誌「丹邱邑誌(たんきゅうゆうし)」などによると、中尾神社は1646(正保3)年、2代領主の多久茂辰(しげとき)が京都の祇園神を祭り建立した。天井絵には、江戸時代の浮世絵などに登場するゾウや雌雄のアヒルが見つめ合っているような温かみのある絵もあり、藤井伸幸館長は「目を凝らすと、この地に伝えられた興味深い絵が新たに見つかるかも」と話す。

 企画展は資料館の開館40周年記念のプレ企画として開催。1980年10月に開館して以降、来館者数は毎年5千~6千人程度で推移し、昨年は7935人が訪れた。月曜休館。2月24日は開館し、翌25日が休み。問い合わせは郷土資料館、電話0952(75)3002。

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