北海道苫小牧市の「ほっともっと苫小牧末広店」=25日

 弁当店チェーン「ほっともっと」を展開するプレナスが商品の値引きなどを強制し、広告費などを過剰に負担させたのは独禁法違反だとして、北海道の加盟店オーナーが近く公正取引委員会に違反申告する方針を固めたことが26日、分かった。独禁法の「優越的地位の乱用」に抵触するとして、プレナスに是正を求めるのが狙い。

 申告するのは北海道苫小牧市の「ほっともっと苫小牧末広店」オーナー佐瀬幸恵さん(58)。本部のプレナスは取材に「見解の隔たり」と反論し「誠意を持って説明していきたい」とした。

 フランチャイズ事業を巡っては、セブン―イレブン・ジャパンが加盟店オーナーに無断で商品を発注したとして違反申告が相次ぎ、運営の在り方を見直す機運が高まっている。プレナスは「ほっともっと」や定食チェーン「やよい軒」を計約3千店舗展開しており、公取委の判断が注目される。

 代理人弁護士や申告書によると、プレナスが不定期に指示するキャンペーンの値引き分やポイント割引分は店舗が負担しており、苫小牧末広店の2012年10月~19年6月の負担額は計約580万円。利益がないとして19年8月に値引き中止を求めたが、契約解除と損害賠償請求を予告され継続を強いられたという。

 また契約ではプレナスに支払う広告・販売促進費は月額7万5千円だったのに対し、折り込みチラシや販促品代など12年10月~19年12月に計約164万円を過剰に負担させられたとしている。

 プレナスは「広告費などの内訳や負担は事前に説明した」とし、値引きの中止要求については「メリットを感じて加盟しているはずで(一つの店だけ値引きしないのなら)個人店と変わらないのではないか」とした。【共同】

このエントリーをはてなブックマークに追加