「文化財防火デー」で消防訓練に取り組む消防団員ら=佐賀市久保泉町川久保の勝宿神社

 「文化財防火デー」の26日、佐賀市は久保泉町川久保の市指定重要文化財「勝宿(かしゅく)神社」で消防訓練を行った。市消防団中部方面隊久保泉分団や佐賀広域消防局佐賀消防署など約70人が連携体制や消火手順を確認。昨年10月末の首里城(沖縄県)の火災を受け、迅速に対応できるよう気を引き締めた。

 同日午前6時に神社本殿から出火したという想定で、神社総代らが消火器を使ったが鎮火できず、西原清純宮司が119番した。消防車が駆け付け、近くの川や消火栓から水を吸い上げ、延焼場所に見立てた林に約20分間放水した。

 神社は1820年に川久保領主の神代勝利をまつるために創建され、彫刻を施した江戸後期の木造建造物として歴史的な価値が高いという。西原宮司は「普段は無人のため、いざという時に動けるように備えたい。神社を後世に伝えていけるよう設備の点検も徹底していく」と意気込みを語った。

 訓練終了後、市消防団は首里城火災に触れながら「一体となって防災に努め、文化財を守っていこう」と呼び掛けた。

 防火デーは1949年1月26日に奈良県の法隆寺金堂壁画が焼失したことから定められ、消防訓練が毎年全国で実施されている。

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