2019年7月1日から、健康増進法の改正により、行政機関、学校、病院、児童福祉施設などが「第一種施設」と定義され、その第一種施設では原則敷地内禁煙となりました。九州大学では、大きく4キャンパス(伊都・馬出・大橋・筑紫)に分類されますが、2019年9月1日から、すべてのキャンパスで敷地内禁煙が実施され、喫煙場所がすべて廃止されました。すでに約5カ月が経過しましたが、現状はどうでしょうか?

 定期的に、建物周辺などの巡視を行い、隠れ喫煙や吸い殻を発見した場合は環境安全衛生室への報告を行うこととしました。現在、喫煙対策検討ワーキング・グループの定期的な会議が開催されていますが、その結果では禁煙化が順調に進んでいるとはいえません。昨年の11月末までの結果(3カ月間)では、伊都地区(ウエストゾーン151件、センターゾーン31件、イーストゾーン32件)、病院地区61件、筑紫地区64件、大橋地区5件で、吸い殻の放置が発見されました。禁煙化は順調に進んでいるとはいえません。

 対策として、卒煙Qプログラムも開始され、このプログラムでは無料で2カ月間、ニコチンパッチを提供するというサービス(保健師や医師による援助と指導のもとで)や e-learning(禁煙の専門家、呼吸器内科医師が作成したビデオ教材)なども学内に普及させ、徐々に禁煙しましょうという文化が広がりつつあります。

 私事ではありますが、禁煙に何度も失敗した経験があります。100箱ぐらいのタバコを庭に埋め、タバコの墓を作り、家族に禁煙を誓いましたが、翌朝掘り起こして吸ってしまったという苦い経験です。しかし、禁煙して約20年が過ぎ、現在に至っています。禁煙がどれくらい難しいか、自分の体験を通じて理解しているつもりです。

 禁煙の専門医の話では、禁煙を提唱して、それが実を結ぶには数年の年月を要するだろうとのこと。地道に継続していくことが大切なのでしょう。

(九州大学キャンパスライフ・健康支援副センター長・禁煙実施ワーキング・グループ長・健康衛生管理部門長 佐藤 武)

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