城原川ダム(神埼市)が建設される水源地域の振興計画に役立てるため、神埼市は24日夜、住民や活動団体を対象にした初のワークショップを脊振支所で開いた。小学生から80代まで約60人が約2時間、地域の魅力や課題について活発に意見を交わした。
参加者は五つのグループに分かれ「自然が豊か、人と人とのつながりが深い」といった魅力や「道路が狭い、過疎化が進んでいる」という課題を1人ずつ発表し、地域を見つめ直した。情報発信の強化や移住者対策など対応策も考えた。
ワークショップに先だって国土交通省の担当者がダム事業の進捗などを説明した。住民からダム事業に関する説明が不足しているとの指摘もあったが、県の担当者が「時期が来れば十分な説明があるはず。今回はダムの可否ではなく地域がどうなってほしいか意見を出してほしい」と促した。
次回は2月14日に開き、話し合った内容を再度検討し、地域の将来像や、実現に向けた取り組みなどを考える。