石丸利道さん「(6)あの頃の佐賀」の表紙

 昭和20年代から30年代の思い出をつづったエッセー「あの頃の佐賀」を、上峰町出身で通産省OBの石丸利道さん(73)=東京都=が出版した。シリーズ第6作で、少年時代に体験した佐賀の風習や文化を中心に柔らかい筆致でつづっている。

 石丸さんは1946(昭和21)年生まれ。九州大工学部を卒業後、通産省(現経産省)入りし、94年に退官した。

 新刊は「遊び・娯楽」「学校」「伝承・習俗」など7編で構成。結婚式の菓子「寿賀台(スガジャー)」を初めて食べた思い出や、今では農村から消えた仕事として、農耕馬を売買した「馬喰(ばく)ろう」、馬専門の獣医「伯楽」、わらぶき屋根を葺(ふ)く職人「エフキ」などにまつわるエピソードを取り上げている。

 また、通産省時代、官房長官を務めた唐津市出身の保利茂氏や、戦後を代表するエコノミストで玄海町出身の宮崎勇氏から講話を受けた思い出も紹介している。石丸さんは「ふるさとを離れた同世代は第一線を退き、望郷の念にかられている人が多い。そうした人たちに読んでほしい」と話している。

 デザインエッグ社刊。A5判、155ページで税込み1980円。ネット通販大手アマゾンや積文館書店、金華堂書店で販売している。問い合わせは石丸さん、メールishimaru.to@nifty.com

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