福井県敦賀市の建設会社「塩浜工業」側から2018年7月、佐賀県東松浦郡の玄海町長が現金100万円を受け取っていた問題で、塩浜工業の総務担当者が23日、佐賀新聞社の取材に応じた。「当時の担当者のスタンドプレー」とした上で、「今のご時世やってはならないことでコンプライアンス違反。再発防止を徹底したい」と述べた。現金は昨年末に届き、「謎の100万円」として社内で経緯や出どころを調べていた。

 担当者によると、玄海町長に100万円を渡した2人は大阪支店の専務取締役の男性(故人)と同社顧問の男性(故人)。

 返金は、昨年12月末、東京支社に封筒が送られてきた。開けると、「お祝い」と書かれた祝儀袋が同封されており、中には100万円が入っていた。手紙などはなく、支社内では見当がつかなかった。本社が「謎の100万円」として調べていたという。

 報道を受け、「社内でこの金だと確信した」(担当者)という。現金は会社の金庫内に保管していた。関係者2人が故人であることから「経緯の確認は難しい」としている。「大阪支店は九州を含む西日本エリアをカバーする拠点」と説明し、「九州は後発で少しでも知名度を上げたかったために、当選というイベントに合わせて、渡してはいけないお金を渡したのではないか」と推測した。

 組織的な慣行ではないかとの質問に、担当者は「このご時世にあり得ない。当時の専務の単独行動」と否定した。会社の帳簿に該当するような100万円支出の記録はなく「どうやって工面したのか、自腹なのか分からない」と語った。

 脇山町長は取材に対し、知人に返金を依頼したが、「返還の方法までは確認していない」と説明している。

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