塩浜工業側からの現金受け取りについて記者会見で謝罪し、頭を下げる東松浦郡玄海町の脇山伸太郎町長=23日午後0時56分、町役場

 東松浦郡玄海町の脇山伸太郎町長(63)が福井県敦賀市の建設会社「塩浜工業」から現金100万円を受け取っていた問題で、脇山町長は23日、記者会見を開き「町民や県民、原発立地自治体などの方々に多大な迷惑をお掛けし、おわび申し上げる」と謝罪した。便宜供与は否定し、自身の進退については「今後、後援会と相談して決める」として明言を避けた。

 脇山町長によると、塩浜工業については「(お金を)もらったときに初めて知った名前」と述べ「町に絡んだ仕事をしていないと思うし、九電との間を取り持ったこともない」とした。

 現金は2018年7月の町長選で初当選した直後、塩浜工業の社員2人が脇山町長の自宅を訪れ「当選祝い金」として手渡そうとした。脇山町長は「いらない」と受け取りを拒否したが、2人は「会社に怒られる」などと話し、現金入りののし袋を玄関先に置いていったという。町長はそのまま自宅の金庫に保管し「お金は数えていない」としたが「厚みで100万円程度かとは思った」と話した。

 昨年12月に返還を決めたのは、福井県高浜町の元助役森山栄治氏(故人)と塩浜工業の関わりを報道で知ったからと明かした。共同通信が12月3日、塩浜工業が、関西電力役員らに金品を贈っていた森山氏に毎月50万円の顧問料を支払っていたとする記事を配信、4日付の佐賀新聞に掲載された記事を読んで返還を決めたとした。報道がなければ「人間だから使っていたかもしれない」とも述べた。

 返金は塩浜工業と関係があり、当選後に知り合ったという知人に依頼し、同社の東京支店長に返金したと説明した。「早く返そうと思ったが、町長就任後で忙しく、福井までなかなか行けなかった。もっと早く返すべきだった」と釈明した。「プライバシーがある」として知人の名前は明らかにしなかったが、返金後に亡くなったと述べた。

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