福井県敦賀市の「塩浜工業」は、同県高浜町の元助役森山栄治氏(故人)が深く関わった企業の一つだ。森山氏へ約3億円を提供していたことが税務調査で判明した高浜町の「吉田開発」と同様、森山氏の影響力を利用することで業績を伸ばしたとみられる。現在では売上高300億円を超す県内有数の建設会社となった。

 塩浜工業は1955年に現社長の父親(故人)が創業。原発関連工事を多く手掛け、鉄板の加工技術が高く評価されるようになった。約20年前には森山氏を顧問として迎え入れ、毎月50万円の報酬などを支払っていたという。

 国土交通省近畿地方整備局に提出した工事経歴書によると、2011年以降には、関西電力が所有する福井県内の高浜、大飯、美浜の3原発に関連する工事を少なくとも計147億円分受注した。

 東京や大阪、名古屋などにも支店を展開し、原発にとどまらず、各地の商業施設や駅、病院に加え、官公庁発注の大型工事にも加わっている。

 塩浜工業のホームページによると、19年5月時点で従業員は386人。信用調査会社によると、19年3月期の売上高は357億円だった。

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