信用調査会社の帝国データバンク福岡支店がまとめた九州・沖縄地区の2020年の「周年企業」と「長寿企業」の調査によると、佐賀は今年13社が100周年を迎える。創業100年以上の長寿企業は376社で、福岡、熊本、長崎に次いで4番目に多く、陶磁器業界や酒造などが多い特徴があった。

 帝国データバンクの企業概要データベースから九州・沖縄に本社を置き、2020年に創業から10年刻み(200周年以降は50年刻み)の節目を迎える企業を集計した。

 九州・沖縄地区で100周年を迎えるのは99社ある。このうち佐賀はヤマト陶磁器(有田町)、西村鉄工所(小城市)、吉永建設(伊万里市)、副島印刷(佐賀市)、吉武製瓦工場(同)、魚喜(神埼市)など13社だった。創業した1920(大正9)年は第1次世界大戦が終結した後、戦後恐慌の年に当たる。

 周年を迎える1万7731社のうち、最も多いのは40周年で3080社(全体の17・4%)。30周年が2994社(16・9%)、50周年が2853社(16・1%)だった。周年別に内訳をみると、110周年以上は「製造業」、100周年は「卸売業」、50周年と30周年は「建設業」、10周年は「サービス業」が最多で、それぞれの時代背景がうかがわれた。

 佐賀で周年を迎える企業は1286社。このうち40周年が最多の220社、30周年が196社、50周年が195社、10周年が168社と続いた。

 長寿企業は福岡884社、熊本441社、長崎383社、佐賀376社、大分368社、鹿児島235社、宮崎203社、沖縄24社の順だった。佐賀、鹿児島、沖縄は製造業が最多の3割を占める。鹿児島と沖縄では酒類メーカーが多いのに対し、佐賀は陶磁器、清酒、菓子、しょうゆメーカーが目立った。調査担当者は「佐賀では200年、それ以上と年数が上がるほどに窯業関係の社名が多く見られ、焼き物を中心に老舗が元気な印象を受けた」と話した。

このエントリーをはてなブックマークに追加