安永良徳「人物」(ブロンズ、高さ30センチ×幅9.7センチ×奥行き9センチ)

内山孝さん「黒土」(油彩、130.3センチ×162.1センチ)

井手誠一「銀杏並木秋景」(油彩、37.8センチ×45.6センチ)

石本秀雄「オーバーの女」(油彩、145.2センチ×97.3センチ)

 佐賀大学美術館の常設展(2019年度)第2期。同大特設美術科(特美)の教官ら、佐賀ゆかりの画家たちによる、個性あふれる油彩画や彫刻9点を並べる。

 東光会佐賀支部緑光会や佐賀大学特美の設立に貢献した石本秀雄(1908~86年)の油彩「オーバーの女」は、椅子に腰掛けた女性像。頭や足先を画面から省いた大胆な構図で、多角的な視点で捉えている。フランスの画家ポール・セザンヌを慕った、石本の造形へのこだわりが感じられる。

 佐賀市出身の井手誠一(1928~80年)の油彩「銀杏並木秋景」は1958年の作。佐賀市の旧佐賀商工会館があった町並みを映しており、勢いあるタッチで描かれた人物や風景が特徴的。

 唐津市出身の洋画家内山孝さん(97)=東京都国立市=の「黒土」は東京・武蔵野の風景を描いた。画面に空と大地が広がり、寒々とした印象を与える。雲は絵の具を厚く重ね、微妙な色味の違いを表現している。

 このほかに、収穫期の農作業の様子を描いた故・久富邦夫氏の油彩「麦秋」や、安永良徳による女性の全身像「人物」(ブロンズ)も展示している。

 同館の香月比呂さんは「佐賀で活躍した先生たちの個性が発揮されたもので、ふるさとを感じられるよう構成した」と話している。

 ▼佐賀大学美術館常設展第2期は同館=0952(28)8333=で3月22日まで。入場無料。月曜休館(祝日の場合、火曜休館)。

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