ミニセミナーでようかんの作り方などをパンフレットを使って説明する村岡由隆副社長(左)=2019年11月、米ニューヨーク

 健康志向が高まる米国で、洋菓子に比べて脂肪分が低く抗酸化物質などを含む「ようかん」に注目が集まっている。小城市の村岡総本舗(村岡安廣社長)など全国の老舗和菓子メーカーは「羊羹(ようかん)コレクション」を米ニューヨークで開き、ようかんの魅力を発信した。海外での和菓子の価値を高め、海外輸出に向けて動き始めている。

 コレクションは2010年に国内の百貨店で始まり、海外での開催はフランスとシンガポールに次ぎ3カ国目。経済産業省の支援を受けて昨年11月、虎屋(東京)など計16社が出展し、ニューヨークタイムズなどのメディアにも取り上げられた。

 村岡総本舗は、タイやエビ、松竹梅などの絵柄が入った「宝尽くし文様入り羊羹」を展示したほか、切り分けの実演や試食、作り方を説明するミニセミナーを実施した。試食では、自然農法で皮ごと食べられる高級バナナを使った「バナナ羊羹」の人気が高かった。

 ようかんは抗酸化物質メラノイジンがあると言われているほか、乳製品や動物由来のゼラチンを含んでおらず、健康志向や動物性食品を摂取しない「ビーガン」の人を中心に関心が集まっているという。村岡由隆副社長(43)は「和食ブームに唯一乗れていないのが“あんこもの”と言われている」と指摘。「ニューヨークで手応えを感じた。輸出に向けて(販路を)探っていきたい」と意欲を見せている。

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