サッカー技術をダンスを通して学べるフットオンファイブを教えるKENさん(奥右から1人目)と今村理事(同2人目)=タイのソーンフットボールファンナムノンアカデミー

 サッカーに必要な技術をダンスを通して学ぶユニークな練習「FOOT ON FIVE(フットオンファイブ)」を、佐賀市のNPOが国内外に広げている。指導内容は依頼者のニーズに合わせて調整、障害者施設での体験レッスンも行い、健康づくりとサッカーの普及啓発に努めている。

 サッカースクールの運営などを手掛けるNPO「ATLETICO VIVO SAGA(アトレティコ・ヴィーボ・サガ)」が、小城市のダンスインストラクターKENさんと練習プログラムを2016年に開発し、運動の専門家の監修も受けて実践している。

 音楽に合わせてフェイントやボールタッチなどの動きを繰り返し、技術を習得する。ネイマールらブラジル選手の華麗なドリブルがサンバのリズムやステップに由来することにヒントを得た。人気グループ「EXILE」のサポートダンサーを務め、ブラジルでのサッカー留学経験があるKENさんが、依頼を受けたチームの練習を見た上でメニューを考えている。

 県内ではこれまで個人指導に加え、保育園で教えてきた。昨年11月と12月には、日本のJリーグへの関心が高く、サッカー熱が高まっているタイを訪問、サッカースクールに通う子どもたちを指導し、発達障害児を支援する施設も訪れて約30人に体験してもらった。帰国後には福岡県遠賀町の療育施設の依頼で、ワークショップを開いた。

 NPOの今村晃輔理事(35)は「言葉が理解できなくても、笑顔で踊る海外の子どもたちを見て感激した。体を動かす楽しさを多くの人に伝えたい」と、国内外で活動を続ける意欲を示す。腰や膝のけがで社会人チームでのプレーを断念した経験から「子どもたちには、けがをしない体の使い方を身につけてほしい。そうした指導も心掛けながら、佐賀のレベル向上に貢献したい」と話す。

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