古瀬巡査が佐賀工高訪問

 大阪府吹田市の吹田署千里山交番で昨年6月、古瀬鈴之佑(こせ・すずのすけ)巡査(27)=佐賀工高出身=が男に包丁で刺され拳銃を奪われた事件で、通院しながらリハビリを続けてきた古瀬巡査が20日、同署地域課に職場復帰した。古瀬巡査は復帰を前にした今月10日、佐賀市の母校グラウンドを訪れ、ラグビー部の恩師、部員、保護者らの励ましに感謝を伝えるとともに、再び警察官としての任務に励むことを誓った。

 関係者によると、古瀬巡査は約40人の部員らに、7カ月かけて職場復帰できるまでに回復したことを報告、贈られた花束や千羽鶴への感謝を伝えた。古瀬巡査は「ラグビーをやっていて良かった。だからこそ今日がある」「たくさんの人から応援してもらったことを必ず返さないといけない。警察の任務を頑張る」などと話したという。卒業を控えた3年生部員には、社会に出て頑張るようメッセージを送った。

 回復を願い千羽鶴を折った2年生女子部員の山領一花さん(17)は「とてもしっかりした方で表情がたくましかった。わざわざ佐賀まで会いに来てくれたので自分もラグビーを頑張ろうと思った」と話した。

 古瀬巡査は出刃包丁で左胸や両太もも、左腕などを刺された。胸の傷は肺を貫通して心臓まで達し、一時意識不明となったが、回復して昨年11月に退院した。府警によると、当面は交番勤務はせず、事務作業に当たる。今後もリハビリは続ける。

 「事件に巻き込まれた若者が、こういった形で職場に復帰できたのはとてもうれしい」と恩師の小城博さん(69)。古瀬巡査に仕事で恩返しするよう伝えたといい、「体が良くなったら再びあの派出所に勤務し、地域の人たちに元気になった姿を見せてほしい」と語った。

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