国営諫早湾干拓事業の開門調査を巡る請求異議訴訟の差し戻し控訴審第1回進行協議が17日、福岡高裁(岩木宰裁判長)で開かれた。国と漁業者側の双方が岩木裁判長ら裁判官3人と初めて顔を合わせ、今後、月1回は口頭弁論や進行協議で3者が集う流れなどを確認した。

 最高裁は昨年9月の上告審判決で、国側の主張を認めて漁業者の漁業権消滅により開門請求権も消滅したとした二審判決を「法令違反がある」と指摘し、審理を差し戻している。

 進行協議は非公開。漁業者側の弁護団によると、国側は2月21日に開かれる第1回口頭弁論で、最高裁が退けた漁業権に関する争点以外について、追加主張する考えを示した。漁業者側は和解協議を求める上申書を提出するとした。双方の意見陳述も予定される。

 高裁側の訴訟指揮で、今後、口頭弁論は2カ月に1回のペースで開き、弁論がない月も進行協議を実施すると決めた。漁業者側の馬奈木昭雄弁護団長は会見で「議題がなくとも顔を合わせておきたいという意思で、どこかで和解勧告するものと受け止めている」と話した。

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