森通さんの砂漠シリーズを取り上げた唐津市所蔵品展=唐津市近代図書館

森通さんの砂漠シリーズを取り上げた唐津市所蔵品展=唐津市近代図書館

 唐津で少年時代を過ごした洋画家、森通さん(1926~2001年)の作品展が、唐津市新興町の市近代図書館美術ホールで開かれている。ライフワークの「砂漠シリーズ」を中心に市所蔵の油彩・水彩13点を展示、幻想的な画風が来場者の目を楽しませている。19日まで。

 森さんは唐津中学時代にゴッホに魅せられ、戦後は坂本繁二郎(はんじろう)に師事。独立美術協会で活躍した。1972年、欧州・北アフリカへの旅を契機に砂漠シリーズを手掛けるようになった。

 「地球の見える風景」は最晩年の大作。青とオレンジを基調に手前の砂漠から、アフリカ大陸を正面にした地球が望める。森さんが理想の地球を描いたとされ、静謐(せいひつ)な雰囲気が伝わる。

 「マグレブの空」は赤い大地と黄色い空がまぶしく輝き、一本道は地平線まで続く。砂漠シリーズの地平線は、森さんが少年の頃に見ていた唐津の海の水平線に重なるという。坂元大地学芸員は「唐津駅や近代図書館にも壁画がある郷土の画家をより知ってもらえれば」と話す。 

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