クマザサ

 防腐作用があることから、ちまきや笹(ささ)団子など、食べ物を包む材料として古くから使用されてきたササは、日本中の山間部に生息しているイネ科の植物です。

 そのササの一種であるクマザサは京都原産で、他のササに比べ葉が大きく、草丈も1メートルほど。若葉の時は葉の全体が緑色ですが、冬を越すと縁の部分だけが枯れ、白い「隈取り」ができることから隈笹といいます。夏には米粒ほどの花が咲きますが、開花は数十年に一度ともいわれており、めったに見ることができません。

 ミネラルやビタミンを多く含む葉は生薬名を「隈笹」といい、糖尿病や高血圧に効果があります。また、健康茶、青汁、口臭予防の歯磨き粉などにも使われる人気の薬草でもあります。冬の寒さに負けず茂るクマザサは、たくさんの栄養と生命力を分け与えてくれるはずです。(中冨記念くすり博物館)

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