天建寺橋

 みやき町と久留米市をつなぐ天建寺橋は、2基の橋脚に直径20センチのワイヤー80本で橋桁を吊る斜張橋で1999年完成の2代目。楽器のハープを連想させる斬新な姿は四季折々、筑後川に美しく映える。

 1代目の橋が架かるまでの移動手段は「天建寺渡し船」だった。昭和25(1950)年2月13日午前7時50分ごろ、登校中の学童など45人を乗せた船は、対岸まで数十メートルほどの所で突風を受け転覆、幼い学童6人が犠牲となった。

 4年後に悲願の橋が完成。地元歌手中山久美子さんの「あぁ…天建寺橋」で架かるまでの苦労談が歌われ、三根東小学校では悲劇を風化させまいと鎮魂歌「花くようのうた」を歌い継ぎ、毎年、追悼集会が開かれている。今年で転覆事故から70年、天建寺橋を渡るたび、感慨もひとしおだ。

 文・太田家良明=みやき町

 絵・水田哲夫=鳥栖市

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