小説「武士道 鍋島直茂」表紙

 佐賀藩の藩祖鍋島直茂(1538~1618年)の生涯を描いた小説「武士道 鍋島直茂」(実業之日本社刊)が出版された。人を生かし活用して苦難を戦い抜いた、直茂の生きざまに迫る。

 龍造寺隆信(1530~1584年)に仕え、激動の時代を生き抜いた直茂の生涯を追う。裏切りを許さず徹底的に相手を倒す隆信と、滅ぼすより寛容に相手を認めることで味方を増やした直茂の姿勢を対照的に描き、「葉隠」の精神を読み解く。

 著者の近衛龍春(このえたつはる)さん(55)=埼玉県=は、フリーライターを経て1997年に「時空の覇王」(ベストセラーズ刊)でデビュー。これまで約50冊の本を出版し、加藤清正や島津豊久など、史料を元に戦国武将の人生を劇的に描いてきた。

 近衛さんは「あまり書かれてこなかった直茂を書いた。知られざる直茂の姿を読み取ってほしい」話し、「ほとんど血を見ず龍造寺家から政権を引き継いだ、息子の鍋島勝茂(1580~1657年)についても書いてみたい」と意気込んでいる。

 

▼四六判388ページ、税別1700円。

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