「唐津太郎右衛門青搔落し葉文水注」

「唐津三彩壺」

 唐津焼の十四代中里太郎右衛門さん(62)の作品展が、佐賀市で開かれている。伝統的な技法を継承しつつ、唐津焼の世界に新風を吹き込む意欲的な挑戦を続ける中里さんのつぼや酒器、花入れ、水指しなど、約50点を集めている。

 2018年には、宗像大社(福岡県)所蔵の国宝「奈良三彩小壺(ならさんさいこつぼ)」を復元した。その技法を踏まえた「唐津三彩壺」は、朝鮮唐津や斑(まだら)唐津といった素朴さが魅力の伝統的な唐津焼とは一線を画し、緑や黄、白の釉薬で創り出したきらめきが存在感を放つ。

 「唐津太郎右衛門青掻落し葉文水注」は、十三代の父逢庵(ほうあん)さん(1923~2009年)から受け継いだブルーが映える。デザインのモチーフに選んだシロダモの葉を傍らに置いて、スケッチには落とさず直接見ながらかき落とした。会場では、中里太郎右衛門陶房の日用食器など約150点も併せて並べる。

 

 ▼「十四代中里太郎右衛門酒器展」は佐賀市中の小路の佐賀玉屋本館6階ギャラリー=電話0952(24)1151=で20日まで。19日は中里さんが在廊。

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