うなりを上げるチェーンソーが止まると、高さ20メートルを超えるヒノキがゆっくり傾いた。メキメキと音を立てて倒れ込み、どしんと地面を揺らす。「オッケー」「ドンピシャ」。伊万里市街地の南側にある標高487メートルの腰岳。昨年12月上旬、伊万里農林高の生徒たちが、演習林で伐採作業に取り組んだ。