佐賀市久保泉町川久保の残土置き場で2014年8月、男女2人を穴に埋めて殺害したとして殺人罪などに問われ、一審佐賀地裁で無期懲役の判決を受けた無職の被告(70)=神埼市神埼町=の控訴審第4回公判が15日、福岡高裁(鬼澤友直裁判長)で開かれた。極刑を求める被害者遺族の意見陳述があり、結審した。判決言い渡しは3月18日。

 亡くなった女性の長女が代理人弁護士を通じて意見陳述した。一審では黙秘していた被告が控訴審で自ら無罪主張した点に触れ、「被告が語ったのは一方的な主張と唐突なアリバイ。知りたい事実は何一つなかった」と批判。「母は娘や孫と一緒に年を取る当たり前の幸せを奪われた。被告に極刑を下してほしい」と述べた。

 これまでの審理を受け、検察側は書面で一審に続き死刑を求め、弁護側は無罪を主張した。関係者によると、検察側は被告の主張の信用性に疑問を呈し、弁護側は「被告のアリバイ主張は信用性がある」などとしている。

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