昨年8月の豪雨被害からの「創造的復興プラン」を発表した小松政武雄市長=市役所

 佐賀県武雄市は15日、昨年8月の記録的大雨による被害からの復興に取り組む理念や施策などを示した「創造的復興プラン」を発表した。防災行政無線受信機の全世帯設置や浸水予測システム開発などの災害対応から、「助け、支え合うまちづくり」の推進、災害時に拠点となるスポーツ公園整備まで、「被災前より幸福を実感できるまち」を目指す。5年計画で取り組む。

 基本理念として「被災前より一人一人が幸福を実感できるまちへ」を掲げ、基本方針に四つの創造として「災害に強いまち」「安心して住み続けられるまち」「なりわい再生とまちのにぎわい」「新しい文化」を挙げた。

 災害対策としては、2020年度から2年間で全1万8千世帯に防災行政無線受信機を設置し、災害時に避難情報や誘導、河川水位などを伝える防災アプリも構築して、端末に情報が自動配信されるプッシュ型の取り組みを強化する。ハザードマップを新たにつくるほか、国が取り組む浸水予測情報システム開発への参加を目指す。

 人を視点にしたまちづくりでは、要支援者の調査や心や体の相談を受ける集落支援員の配置などで孤立を防ぐコミュニティーづくりを進め、災害ボランティアで訪れた人たちとの関係継続にも取り組む。

 建て替え計画が進む白岩体育館は災害対応も考慮した施設にし、体育館を含む白岩公園一帯を災害時拠点の視点も取り入れて整備する。災害対応以外でも、施設園芸の団地化や3月開催の「アジアベストレストラン50」を契機に、世界に武雄の情報を発信する。

 小松政市長は「今年は復興の年。自然と共生し、住民が助け合うまちづくりを進めるため、復興への考えや哲学を市民に示すことが大切と考えた」とし、市民参加によるまちづくりを呼び掛けた。

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