福岡市で父子展を開いている浦郷好文さん(右)と壮さん=武雄市武内町の壮明窯

浦郷壮さんの「青い風二○一九」(提供写真)

浦郷好文さん「白い花の頃」

 武雄市武内町に「壮明窯」を構える日展会友の浦郷好文さん(70)と、日本工芸会正会員の長男壮さん(38)の父子展が15日、福岡市の大丸福岡天神店で始まった。草花をモチーフとした好文さんの染付、独創的なデザインと造形が光る壮さんの白磁、合わせて約50点を並べている。21日まで。

 好文さんの花器「白い花の頃」(最大径約40センチ、高さ約50センチ)は、2017年の日展出品作。白く凛(りん)としたたたずまいの花「カラー」を呉須で描いた。「夏に向かう5月ごろに咲くカラーには、強い生命力を感じる」といい、口から胴部にかけてひねりを入れた力強いフォルムが目を引く。

 空気や水など、自然の中の「流れ」をテーマとした作品を手掛ける壮さんの「青い風二〇一九」(最大径約40センチ、高さ約40センチ)は、昨年の日本陶芸展に出品した作品。「硬いイメージのある磁器に柔らかさや、爽やかさを織り込めたら」と、丸みを帯びた胴部にうねるような彫りを入れ、薄く呉須を施して“風”が吹き抜けるイメージを形にした。

 好文さんは「福岡では久しぶりの展示。多くの人に見てもらい創作の刺激にしたい」と話し、壮さんも「日本工芸会正会員になり、陶芸家としての新たなスタートラインに立てた。春から続く公募展へのエネルギーにしたい」と意欲を見せる。

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