6年生の教室で議会の役割や仕組みを説明する(右から)古賀公彦、中島慶子、樺島永二郎の3議員=多久市の東原庠舎西渓校

 多久市議会(山本茂雄議長、定数15人)の議員が先生役になって、議会の役割や仕組みを教える「出前授業」が14日、市内の義務教育学校の東原庠舎(とうげんしょうしゃ)西渓校を皮切りに始まった。議員の活動を身近に感じてもらうため小学6年生を対象に初めて企画した。17日にも東部、中央校に複数の議員が出向き、理解を深めてもらう。

 社会科で政治を学ぶ6年生の授業に合わせて開いた。興味や関心を持って話を聞いてもらえるよう、クイズ形式や児童からの質問に答える形で講義を進めた。

 昨年4月の市議選は立候補の届け出が議員定数と同じ15人にとどまり、県内の市議選で初めて2期連続の無投票になった。低下している政治への関心を回復させようと、学校への出前授業を続けている大分県議会の取り組みを参考にした。

 西渓校では議員3人が講師を務めた。市が計画している水道や道路整備などについて、市民のより良い暮らしにつながるかどうかや予算の使われ方などを議論し、計画の賛否を決める議会の役割を説明した。市民から出された要望を条例にして、市独自の決まりをつくることができる仕組みも教えた。

 児童たちは「多久市ではどの事業に一番多くのお金を使っているのか」「市民から議会に出された要望は何か」「必要なお金を市はどうやって確保しているのか」などの疑問をぶつけ、理解を深めた。

 熱心にメモを取っていた瓦田彩亜耶さんは「議員の人から直接話を聞くと興味が湧く。議会は市民のことを思って意見を言う大事な役割があると気付いた」と振り返った。

 市議会は2月、小学6年生が議員役を務める「子ども議会」を昨年に続いて開く。出前授業と併せて企画した中島慶子副議長(72)は「選挙権年齢が18歳に引き下げられ、子どもの頃から政治に関心を持ってもらう意義は大きい。継続して取り組んでいきたい」と話した。

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