四国電力伊方原発3号機で取り出され、プールに納められたMOX燃料=14日、愛媛県伊方町(代表撮影)

 四国電力は14日までに、定期検査中の伊方原発3号機(愛媛県伊方町)で、プルサーマル発電で使い終わったプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を取り出した。四国電によると、本格的なプルサーマル発電でMOX燃料を取り出したのは全国初で、時間は13日午後11時57分。

 昨年12月下旬からの定検の一環で、今月16日までに原子炉内のMOX燃料16体と全てのウラン燃料を順次取り出し、MOX燃料は新たに5体装塡(そうてん)する計画。

 政府や電力会社は、使用済みのウラン燃料を化学的に処理(再処理)し、プルトニウムを取り出し再利用する「核燃料サイクル」の一環として、普通の原発でMOX燃料を燃やすプルサーマルを推進している。使用済みMOX燃料も再利用する構想だが、再処理できる施設が国内になく搬出先は未定。四国電は当面、原発内のプールに保管する。使用済みMOX燃料は発熱量が大きいなどの特徴がある。

 四国電は14日午前10時15分ごろ、作業現場を報道陣に公開。既に取り出されたMOX燃料がプールに納められていた。愛媛県の中村時広知事は14日、四国電に「安全な一時保存と計画的な搬出に向けた取り組みを求める」とし、国に対しては「MOX燃料を含めた使用済み燃料対策の着実な推進を要請したい」とするコメントを出した。

 当初は13日午前0時ごろ取り出し開始予定だったが、12日の準備作業中、原子炉容器上部で燃料を固定している装置を引き上げようとした際、制御棒1体が一緒につり上がるトラブルがあり、原因を調べるなどして遅れた。約7時間、原子炉から制御棒が引き抜かれた状態が続いた後、原子炉に挿入し直した。【共同】

このエントリーをはてなブックマークに追加