「ラガーマンの背中は汗と涙の結晶」と話す馬場憲治さん=神埼市の馬場ボデー

 車の修理などを手掛ける神埼市神埼町の「馬場ボデー」社長の馬場憲治さん(71)が、県ラグビー史をつづった「佐賀のラガーマン」を出版した。佐賀工高が準優勝した19年前の花園での戦績を中心に振り返り、ラグビーの魅力を伝える。

 「ラグビーの感動を再認識し、記録として書きとどめたい」。約10年前から構想を練り始めた馬場さんは、試合会場の自身の記憶と新聞などの記録を照らし合わせながら書き進めた。プレーした経験はなく、会場の雰囲気や選手の迫力が伝わるように苦戦しながらも「書きたいことはしっかり書けた」と笑顔を見せる。

 186ページの6章構成で、佐賀工高が決勝まで勝ち上がった第80回全国高校ラグビー大会に約60ページを割いた。伏見工高との頂上決戦は厳しい寒さで「スクラムを組んだ時、背中からジャージを通して白い湯気が立ち上がります」と表現。「もがいても、もがいても、あるいは走っても、走っても佐賀工は、前に進めず、ズルズルと相手に押し込まれてます」と激闘の様子を書き表している。

 その他にも、佐賀工高が優勝した2002年の高知国体、佐賀工高OBの五郎丸歩選手が活躍し、日本が予選で3勝を挙げた15年のワールドカップなどを紹介。番外編として旧東脊振村出身で社会人で活躍した宗雲兄弟の対決、イノシシにタックルを決めた元ラガーマンの逸話も盛り込んでいる。

 馬場さんはラグビーの魅力を「鍛え抜かれた背中にある」と解説。「背中は全てを凝縮している。選手の汗と涙の結晶なんですよ」と強調する。「佐賀のラガーマン」は佐賀新聞社から発行。税別900円。

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