広げたバスタオルでボールを投げ合う「バスタボー」=1日、福岡市

 広げたバスタオルでボールを投げ合う「バスタボー」。福岡市南区が発祥で、気軽に楽しめることから人気が高まりつつある。2012年に考案した同区のスポーツ推進委員篠原徳弘さん(58)は「老若男女が楽しみながら絆を強められる」と太鼓判を押す。

 12月の日曜日。区内の小学校体育館に、タオルを持った親子連れら約20人が集まった。

 「いち、にの、さん」。小学6年原智美さんと父親の敏之さん(48)は息を合わせてボールをタオルで受け止め、力強く投げ返した。ボールは相手コートに転がり、チームを組む母親と妹もガッツポーズ。「家族が一つのチームで戦えるのはうれしい」と敏之さんは笑顔を見せた。

 バスタボーは「お金をかけず、どの世代も楽しめる新たなスポーツをつくろう」と、篠原さんらが編み出した。素手でボールを打つのは高齢者にはきついと考え、運動するときに誰もが持参するタオルを思いついた。

 仲間と昨年始めた村上修治さん(69)は「力加減を合わせるのはコツがいるけど、体力的に無理をしなくていい。スキルアップして若者に勝ちたい」と意欲的だ。

 市内の障害福祉サービス事業所では、従業員同士のコミュニケーション向上に役立てている。タオルを持つ2人の相性が分かるため、婚活イベントに取り入れられたことも。

 13年に第1回南区大会を開催。18年からは福岡市大会に拡大し、今年9月の市大会では130人余りが熱戦を繰り広げた。

 3年前から父親と大会に挑戦している小学5年蔵前百華さんは「何度もけんかして、強く、仲良くなった」。篠原さんは「いつかは全国で大会を」と願っている。

 【メモ】バレーボールのボールと、ソフトバレーのコートを使う。1チーム4人制で、2人一組でタオルの両端を持ってプレーする。ネットは高さ約2メートル。1セットは11点、3セットマッチ。

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