浦郷好文さんの「染付扁壺」(右)と四角の染付花器の数々

赤塚幸恵さん「青白磁釉内彩鉢」

金子晃久さんの「叩き朝鮮唐津水差」(右)と「灰かぶり耳付花入」

松尾重利さん「包芽」

 壺(つぼ)や鉢など大作を中心に多彩な陶磁器が並ぶ。武雄の陶芸家グループ「酔陶会(すいとうかい)」が、18回目の「武雄の現代の陶芸家たち」展を開いている。中堅やベテランの9人が、新作や近作27点を展示、意匠を凝らした作家たちの個性がきらめき合う。

 会長の浦郷好文さん(壮明窯)は涼しげな染付(そめつけ)花器や扁壺(へんこ)のほか「四角の染付花器」を出展。昨秋、九州陶磁文化館で行われた美術家・野老(ところ)朝雄さんの有田焼展に触発され手掛けた。四角や三角の幾何学模様に遊び心をのぞかせる。

 今回から同会に出品する赤塚幸恵さん(有田工高勤務)。「青白磁釉内彩壺(せいはくじゆうないさいつぼ)」は水玉模様の連なりが風や波を思わせ、凜(りん)としたたたずまいを見せる。金子晃久さん(多々良焼金子窯)の「叩き朝鮮唐津水差」や「灰かぶり耳付花入」などの茶陶も味わい深い。

 長年にわたり同会をけん引し、昨年末に亡くなった松尾重利さん(凌山窯)の遺作もある。青白磁花器「包芽(ほうが)」は柔らかな色合いとフォルム。包み込むような暖かさが故人を思わせる。

 会場には館蔵の朝鮮古陶磁10点も並び、現代につながる技法の源流を示す。安永浩学芸員は「バラエティーに富んだ作品の数々を楽しんでもらえれば」と話す。

 ■唐津市鎮西町の名護屋城博物館で26日まで。観覧無料。茶苑「海月」(第2・4水曜定休日)では会員の茶わんで呈茶を行う。料金510円。問い合わせは同館、電話0955(82)4905。

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