ライトを照らし、手際よく冷凍網ノリを摘み取る漁業者=13日午後7時すぎ、佐賀市久保田町沖の有明海

 佐賀県沖の有明海で冷凍網ノリの初摘み作業が本格化している。平年より水温が2度ほど高く、一部に赤潮の発生も見られるが、生育、品質は全体として例年並みで推移しているという。今季の入札を終えた秋芽ノリは前季より約2割多い豊作を記録しており、冷凍網の初出品となる21日の第4回入札会に期待がかかる。

 1月3日から張り込んだ約30万枚のノリ網を摘み取るため、連日700隻以上が海に出ている。初摘みは品質が良く、高値で取引されるため、少しでも良い状態で摘み取ろうとノリの色が落ちない夜間に作業を進めている。

 生産者は15センチほどに育ったノリを小型船に乗って摘み取っていった。佐賀市久保田町の古川翼さん(31)は「強風で支柱の一部が折れて心配もしたが、この日が迎えられてほっとしている。暖冬で栄養分も万全とはいかないけれど、回復を信じ、おいしいノリを作りたい」と話した。

 県有明海漁協の担当者は「初入札は予定通り約1億2千万枚に到達するのでは。この調子で推移してほしい」と述べた。

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