何度か落雷に遭ったという説もある青幡神社の大クス

 嵯峨天皇の皇子の末裔(まつえい)源久が肥前国松浦郷に西下して、松浦氏を称したことが松浦党の発祥となり、久の長子直は久安年間(1145~1151年)に現在の東山代町里に政庁を築き、その鎮守として一の宮青幡(あおはた)神社、二の宮白幡神社と脇野の宝積寺を創建しています。

 約900年という長い歴史を持つ青幡神社は、現在も地元では「青幡さん」と呼ばれ、東西山代町の氏神信仰の中心として祭られています。

 その青幡神社の境内には1965(昭和40)年に佐賀県天然記念物に指定され、「さがの名木100選」にも選出されている樹高約16メートル、枝張り約20メートル、根回り約28メートルの大クスがご神木として根を下ろしています。地上5メートルのところから三方に大枝が分かれ、放射状に枝葉を広げる姿は大変美しく、推定樹齢が500年をはるかに超えるという歴史と神々しさを同時に感じさせます。

 青幡神社を守る武田裕司宮司によると、老木のため、ここ数年樹勢が落ち、緑の葉にも力がなくなってきているそうで、今年から樹木医に診てもらう予定だそうです。

 昭和40年代までは近くの子供たちが木登りやかくれんぼをして遊び、地域にも親しまれてきた老名木。再び勢いを取り戻し、東西山代町をこれからもずっと見守ってほしいと願います。(地域リポーター・中尾良樹=伊万里市)

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