商品化を目指す女山大根の漬物。4種類の候補の中から一つに絞る

女山大根の食事会で、漬物の商品化について説明する地域おこし協力隊の大屋謙太さん(右)と、西九州大学健康栄養学科の学生たち=多久市の西多久公民館

女山大根の食事会。市内外から100人以上が訪れ、試作中の漬物も試食した=多久市の西多久公民館

女山大根の食事会。市内外から100人以上が訪れ、試作中の漬物も試食した=多久市の西多久公民館

女山大根の食事会。市内外から100人以上が訪れ、試作中の漬物も試食した=多久市の西多久公民館

女山大根の漬物の販売を目指す西九州大生(前列)と地域おこし協力隊の大屋謙太さん(後列右から2人目)、やまとフーズ、生産者の代表者=多久市の西多久公民館

 多久市西多久町の伝統野菜「女山大根」の消費拡大を目指し、地元の住民たちが漬物の商品化に取り組んでいる。西九州大学の学生や食品加工会社と協力して試作を続けており、11日に町内で開いた試食会の意見も踏まえて改良する。3月上旬にも市内の宿泊施設などで販売をスタートする。

 女山大根は赤紫色で、一般的な青首大根よりも大きく、甘みがある。江戸時代から町内で作られ、希少なため首都圏にも出荷されているが、送料がかかるため農家の収益にはあまり結び付いていないという。

 生産者約20人の大半は80歳を超え、世代交代も課題になっている。手軽に食べられる商品にして地元での消費を増やし、後継者の育成につなげようと漬物の開発を考えた。

 中心になって取り組んでいるのが地域おこし協力隊の大屋謙太さん(25)=福岡市出身。西九州大とやまとフーズ(小城市)に協力を依頼し、昨年4月から生産者と一緒に計画を進めてきた。市内の宿泊施設タクアも全面的に協力。施設のレストランなどで完成した漬物を提供する予定で、安定的な出荷と市外へのPR効果が期待される。

 この日の試食会では、参加者から「歯ごたえが良くて甘みがある」「色合いがきれいで目で楽しめる」などの声が上がった。アンケートを参考に、ショウガやレモンの甘酢漬けなど4種類の候補から一つに絞る。

 3月いっぱいで3年間の協力隊の任期を終える大屋さんは、女山大根のブランドを守るため、県内では初めてとなる「地理的表示保護制度」の登録も目指す。大屋さんは「高齢化や人口減は簡単に止められないけれど、この町には清流で育つ農産物をはじめ、人と人との強い結び付きがある。絶やすことなく女山大根を作り続けてきた地域の人たちの思いも伝える商品にしたい」と話す。

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