佐賀市の佐賀大附属小で11日、新成人となった卒業生約120人分の手紙が入ったタイムカプセルが掘り起こされた。集まった卒業生たちは、小学4年生だった10年前に書いた自分宛ての手紙を読んで当時を懐かしみ、成人としての決意を新たにしていた。

 タイムカプセルは保護者が当時企画した「2分の1成人式」の一環。10年後の自分や両親に向けて書いた手紙や写真を入れ、2009年6月に埋めた。今回は成人式に合わせて保護者の小渕則子さん(56)らが呼び掛け、卒業生約80人が集合。重機で掘り起こすと、タイムカプセル内に水が入っており、卒業生たちはぬれた手紙が破れないよう慎重に扱った。

 九州工業大1年の辻成太郎さん(20)は、ミュジーシャンになりたかったという10歳の自分からの手紙を読み、「『今何しているの』『好きな人はいないの』と質問ばかり。今は全く違うことをしているけれど、質問に全部答えられたし、(当時の自分が)楽しく聞いてくれたかな」と感慨深げ。熊本大2年の岡村識さん(20)は「母からの手紙が入っていたので、家で乾かしてからじっくり読むのが楽しみ。養護教諭になれるよう頑張りたい」と誓った。

 当時の担任教諭も駆け付け、新成人にエールを送った。4年1組の担任だった唐津市教育委員会学校教育課の浦川雅雄さん(48)は「教育界は働き方の問題や不祥事などよくないニュースもあるが、こうして子どもたちの成長した姿を見られて大変うれしい」と話していた。

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