九州新幹線長崎ルートの2022年度の暫定開業に向け、工事が進む武雄温泉駅=武雄市武雄町

 佐賀県と国土交通省は16日、九州新幹線長崎ルートの未着工区間(新鳥栖―武雄温泉)の整備方式を巡る協議入りに向けた事務レベルの確認作業を開始する。山口祥義知事は「フル規格での整備を前提にしない」と明記した文書を残すことを協議入りの条件にしており、国交省がどういった協議の枠組みを提案するかが焦点になる。

 関係者によると、国交省の足立基成幹線鉄道課長が県庁を訪れ、南里隆地域交流部長、前田直紀交通政策課長と面談する。面談は非公開だが、終了後に両者が取材に応じる予定。

 山口知事と赤羽一嘉国交相は昨年12月に会談し、整備方式に関する幅広い協議に向けて事務レベルで確認作業を進めることで一致した。その内容は文書に残すこととした。16日の面談は確認作業の1回目という位置付けになる。

 山口知事は「(赤羽氏との会談で)協議入りをOKした覚えはない。枠組みが確認できれば協議に入る」とした上で、「フル規格での整備を前提にしない」と明記することや、「県の同意がなければ前に進めてはいけない」ことを協議入りの条件に挙げていた。

 国交省は、協議の在り方について「佐賀県の意向を丁寧に聞く」とする一方、「フル規格での整備が適当」とした与党の方針を重視する姿勢を示している。与党関係者の中には「フル規格を前提にしない」と文書化することに反発もあり、16日の確認作業で国交省がどういった提案をするかが注目される。

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