「何度もつかってきた経験から、保険でしっかり備えていた」と対策の重要性を語る佐星醤油の吉村英夫取締役=佐賀市唐人

 佐賀市内の市街地も広範囲が冠水した昨年8月末の豪雨。同市唐人で120年以上にわたり、しょうゆをつくってきた「佐星醤油(さぼししょうゆ)」も、昭和初期の洋風モダンな建物や工場が浸水しました。


 建物は1931(昭和6)年に建てられ、佐賀市の都市景観賞も受けています。8月28日は隣の十間堀川からあふれた水で朝方からつかり始め、昼過ぎまで引きませんでした。


 建物の被害は少なかったものの、工場の冷蔵庫や瓶を洗う機械、ボイラーなどが駄目になり、数週間にわたり製造がストップ。事務所も床上まで浸水して帳簿や電話・ファクスがぬれたため、受注などにも支障が出ました。商品も一部は廃棄せざるを得ませんでした。


 吉村英夫取締役(69)は「これまでも何回もつかっている土地だが、覚えている限りでは今回が最悪。都市開発で田んぼが減り、水をためられないまちになった。これからこんな被害も毎年のようになるのでは」と懸念し、防災に力を入れたまちづくりの必要性を提言。県都中心部の老舗としても「周りの商店とも団結して、この地域が元気じゃないと」との使命感も胸に、新年をスタートします。
 電話0952(23)4624。 

このエントリーをはてなブックマークに追加