相模原市の知的障害者施設で起きた殺傷事件の初公判が開かれた8日、佐賀県内の関係者は裁判の行方に関心を寄せ、動機の解明を強く求めた。

 「謝罪しても家族の絆を踏みにじった行為は絶対に許せない」。知的障害がある娘を持ち、伊万里市の福祉施設の運営に関わる片岡英隆さん(70)は、被告(29)が起訴内容を認めたことをニュースで知り、語気を強めた。

 片岡さんは「障害があっても、子どもは家族のかすがい」と話し、被告が逮捕後、障害者の存在を否定する主張を繰り返していることに嫌悪感を示した。法廷で暴れだした被告の様子に「(精神障害で)無罪になるのでは」と不安を漏らしつつ、「なぜあんなむごいことをしたのか、明らかにしてほしい」と語った。

 「障害者の生活と権利を守る佐賀県連絡協議会」会長の興こう梠ろき多津子さん(60)=多久市=も「経緯を明らかにすることが再発防止に欠かせない」と話す。

 軽度の知的障害がある長女は地元の福祉作業所に通う。重度の障害で意思疎通が難しい子どもの笑顔を見て、一緒に喜ぶ親たちの姿も見てきた。「障害がある人もない人も命の大切さは変わらない。被告がどのように育ち、ゆがんだ考えを持つようになったのか。真相を知りたい」と訴えた。

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