中村哲医師の活動を記録した写真パネルを見つめる来館者=基山町立図書館

 アフガニスタンで銃撃を受けてなくなったNGO「ペシャワール会」現地代表の中村哲医師を追悼するパネル展が8日、三養基郡基山町の町立図書館で始まった。会の活動を記録した写真パネル24枚などが展示され、来館者が功績に思いをはせている。12日まで。

 京都府の立命館大学国際平和ミュージアムで2003年に開かれた「井戸を掘る医師~ペシャワール会の医療活動・緑の大地計画」の展示品の一部で、立命館大と連携協定を結ぶ基山町の東明館中・高校から「地域の人にも活動を知ってもらいたい」と町に提案があり、展示が決まった。

 中村氏がアフガニスタンの診療所で診察している様子や、井戸掘りの現場、完成した井戸から流れ出す水を見て喜ぶ現地の人の笑顔などが収められている。干ばつで干上がった川底にわずかに残る泥水をすする幼子を写したものや、診療所を訪れたタリバン兵士の写真もある。町立図書館が所蔵する中村氏の著書6冊も併せて展示している。

 パネルに見入った町内の川﨑郁子さん(66)は「泥水をすする子どもの写真に衝撃を受けた。中村さんの活動の偉大さが分かった」と感想を述べた。図書館は「蛇口をひねると水が出る生活が当たり前ではない。中村さんたちの活動の大切さを多くの人に知ってもらいたい」と話す。

 問い合わせは図書館、電話0942(92)0289。

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