藻類を原料にしたバイオジェット燃料の研究開発で、ベンチャー企業ユーグレナ(本社・東京)が国内初の商業フライトを年内に実施する方向で準備を進めている。利用する航空会社や路線、機体は調整中で、燃料の認証手続きや国との協議を重ねていく。

 原料は沖縄県石垣島や佐賀市下水浄化センター(西与賀町)の処理水で培養したミドリムシを使う予定。生育段階でCO2を吸収して酸素を排出するミドリムシの体内から油脂を抽出し、精製する。石油燃料と同等の性質が見込まれるといい、飛行時は石油と混ぜ合わせて使用する。米国や欧州など21カ国では商業フライトが行われている。

 大手航空会社が2010年、ユーグレナなど3社にバイオジェット燃料の研究開発を依頼。ユーグレナはトヨタ自動車グループのデンソーなどと大量生産に向けて事業提携をしてきた。

 佐賀市とユーグレナは14年、ミドリムシ培養やバイオジェット燃料の低コスト化を目指す共同研究の契約を締結した。市はこれまで、ミドリムシの培養液として下水浄化センターの有機物を多く含む処理水を提供してきた。市上下水道局の田中泰治局長は「国との協議などに同行し、バックアップしたい」と話す。

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