祐徳バスで初の女性運転士となった大石智子さん=鹿島市高津原の営業所

 佐賀県西部の定期路線を走る祐徳自動車(本社・鹿島市)の「祐徳バス」でハンドルを握る唯一の女性がいる。トラック運転手から転身し、同社初の女性運転士となった大石智子さん(32)=雲仙市。ダイヤ運行するバス乗務は「終業が遅くならず、働きやすい。集中して黙々と取り組むことができる魅力がある」と話す。

 大石さんは昨年3月に採用された。前職は、トラック運転手。小柄だが、3~4トントラックのハンドルを握った。運転が好きで約5年間働いたが、荷降ろし作業の負担が重く、環境を変えて再出発した。

 大型2種免許取得後、大石さんは鹿島市高津原の営業所に配属された。現在は主に嬉野市や太良町方面を走る。山間部の路線は、通学の児童や高齢の女性など乗客が1人の時も。「険しい山道の運転は最初驚いたが『こんなことがあったよ』と話してくれる会話や、昔ながらの景色も楽しい。これからもっと多くの人に乗ってもらいたい」と張り切っている。

 同社の運転士は貸し切りも含め約100人。業界では、運転士不足が課題になっている一方、地域は高齢化で生活の足を支える公共交通機関の役割は大きい。同社総務部の担当者は「(大石さんの)入社は朗報だった。今春、さらに2人の女性運転士が入社予定となっている」と期待を込める。

 県バス・タクシー協会によると、加盟事業所のうち、バスの女性運転士は乗り合い8人、貸し切りで3人(昨年5月現在)となっている。

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