2020年度から5年間で唐津市に計100億円を繰り出すことを計画しているボートレースからつ=唐津市原

 唐津市原の「ボートレースからつ」が、2020年度から5年間で計100億円を市の一般会計に繰り出すことを計画している。舟券のネット販売の売り上げが好調なためで、新庁舎建設や市民会館の建て替えを控えている市は、財源としての活用を検討している。

 ボートレースからつが19年10月にまとめた事業計画では、20年度から24年度までの操出金の目標額を計100億円に設定している。

 業界ではネット販売が売り上げを押し上げている。全国のレース場の舟券がスマートフォンから買える仕組みで、業界の総売上額は15年度から4年連続で1兆円を超え、18年度は1兆3727億円に達した。

 ボートレースからつも好調で、19年度は20年ぶりに売上額が500億円を突破する見込み。担当者は市への操出金について「現状の売り上げが続けば達成できると判断した」と話す。

 計画は既に市や市議会に説明した。各年度の操出金は、ボートレースからつの前年度の決算が確定した後に市と協議して決め、12月議会に補正予算案として市が提出、議会で可決されれば一般会計に繰り入れる。

 市役所新庁舎の建設費は、東京五輪による資材費の高騰などで90億円に上振れしている。一方、新たな借金の7割までを国が負担する「合併特例債」を市が利用できるのは約86億円。市民会館と曳山展示場の建て替えも控える中、「財源の確保は重要課題」(市財政課)になっている。

 市幹部はボートレースからつの計画に「売り上げは景気に左右される」と慎重な見方を示しつつ「期待している。大型事業の対策として有効に活用したい」と話している。

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