九州新幹線長崎ルート新鳥栖―武雄温泉間の整備方式見直しを巡り7日、与党検討委員会委員長代理で公明党の江田康幸衆院議員(比例九州)が佐賀市内での会合で、佐賀県の山口祥義知事に「在来線の取り扱いをJR九州に直接確認していただきたい」と述べ、協議の場に着くよう促した。
知事も出席した公明党県本部主催の賀詞交歓会のあいさつで言及した。
江田氏は党県本部が国土交通省とJR九州の関係者を招いて昨年11月に開いた勉強会で、フル規格で整備した場合、並行在来線の経営分離を前提にしないという発言がJR側からあったと説明した。その上で「経営分離が前提の整備新幹線スキーム(枠組み)において、JRにこう言わせたのは大変珍しい」と述べ、県がJRに在来線の取り扱いを確認するように求めた。
県はフル規格化に反発しており、知事とJR九州の青柳俊彦社長との会談は実現していない。