ひびの子育て「意欲を下げず、行動を改善するアプローチ」

 日頃、子育てに励んでいる方、保育園などで子どもたちと関わっている保育者、仕事で部下育成をしている方など、人を育む立場にある皆さんは「こうしてほしいのになんで…」という悩みに直面するのではないでしょうか。「なんで、そんなことするの?!」「ちゃんとしなさい!」「はやくしなさい!」「なんで、できないんだ!」と、こちらの理想とのギャップで腹を立ててしまう。私自身も子育てや仕事の場面で、そのような場面に出くわすことが多くあります。

 その際、少し俯瞰(ふかん)してみると「行動を改善してほしいだけ」なのに「意欲を下げて、改善を促す」ことをやってしまうことが往々にしてあることに気づきます。

 例えば、母「何よ、この点数はもっと勉強しなさいよ!」、子「分かったよ…(いつもお母さんはうるさいな…)」、先生 「何度も廊下を走らないでって言ってるでしょ!」、園児「はい…(いつもこの先生は怒るから嫌い…)」、上司「なんだこの企画書は! ほんと、できないやつだな!」、部下「はい、すみません。やり直します…(この上司ムカつくな…)」など、行動を改善してほしいだけなのに、本人の意欲を下げ、こちらの人望もなくしながら指摘してしまいます。でも、本当は意欲を下げてほしいわけでも、人望をなくしたいわけでもなく、ただ行動を改善してほしいだけなのです。

 楽しい、うれしいなどの「メリット」で人を動かすこともできれば、恐怖や怒られるなどの「デメリット」で人を動かすこともできますが、やはり人はメリットに向かって動いている時に幸せを感じることが多いでしょう。母「テスト見せてくれてありがとう。一緒に解けなかった問題問いてみようか」、先生「廊下歩いていて偉いね~(普段歩いている時に)」、上司「いつもありがとう。ここを直せばもっと良くなりそうだね」。アプローチの仕方によって意欲を少しでも高めながら行動を改善してくれればそれに越したことはありません。

 私たちのアプローチはやがて子育てをする我が子や、部下に引き継がれていきます。深呼吸して目の前の人が幸せになることを願いながら言葉をかけてみることで、必ず良い結果が訪れることと思います。(パパ記者・吉村直記=おへそグループ統括園長)

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