春はモンシロチョウで真っ白になるという金立の畑

 契約した家庭に1年を通して安心安全な旬の野菜を届けている阪東(ばんどう)靖記(やすのり)さんと慶子さん夫妻。靖記さんが学生時代を過ごした佐賀市で、人に借りた小さな畑で野菜作りを始めて12年になります。

 今では金立と松梅で2反ほどになった畑で、無農薬栽培に精を出す毎日です。土作りには伊万里はちがめプランの堆肥を使い、化学肥料や農薬は一切使っていません。気温の高い状態では虫食いのレース状になる葉物野菜も、ある時期になるとカチッとスイッチが入るように虫もはねのけてしまう人智を超えた生命力で育ち始めるのだとか。おそらくそれが「旬」なのだろうと考えています。

 滋賀と香川出身の2人は群馬の大きな農家で出会いました。学生時代、靖記さんが環境問題、慶子さんが途上国支援に関心を持って活動したことがきっかけで、自分の生活を見直そうと考えるようになりました。自分の食べるものくらい自分で生産できる技術を身に付けたいと、それまでの仕事を辞め、農業の手伝いやボランティアバイトとして沖縄、香川、鹿児島、宮崎、熊本、群馬の農家で働き、結婚後に佐賀にやって来ました。

 アフリカで貧困問題を間近で見たり、パーマカルチャー(持続可能な環境を作り出すデザイン体系)を学んだりした慶子さんには夢があります。それは管理している畑に町の人がやってきて、欲しいだけ自分で収穫して買っていくようなファーマーズマーケット。そこでは体の不自由な人や外国の人も一緒に働ける環境を作っていく。その夢に向かって2人で着実に歩を進めています。

 無農薬野菜の宅配についての問い合わせは板東さん、電話080(5310)4641。(地域リポーター・川原理子=佐賀市)

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