嬉野温泉駅周辺まちづくり委員会が嬉野市に提言した駅前整備のイメージ図。市はこれを基に、道の駅の整備を目指している(市提供。奥の駅舎は想像図)

 九州新幹線長崎ルートの2022年度の暫定開業に合わせて新設される嬉野温泉駅(仮称)で、嬉野市が「道の駅」を駅前広場に整備する方向で国土交通省と協議を進めている。駅舎と道の駅を直結させ、駅前に整備する予定の別の商業施設との相乗効果でにぎわいを創出する。市によると、新幹線の停車駅そばに道の駅を設けるケースは全国的に珍しく、新駅開業と同時期のオープンを目指す。

 計画では駅西口の広場に、観光案内機能を持った「にぎわい交流センター」を道の駅の中核施設として設置する。国道34号沿いや駅周辺には駐車場やトイレの休憩機能を設ける。道の駅の具体的な広さや駐車場の台数はこれから詰める。

 駅前整備を巡っては、学識者らでつくる「嬉野温泉駅周辺まちづくり委員会」が15年2月から16年2月まで検討を重ねた。この委員会の提言書に、道の駅の機能を持った駅前整備の構想が示されており、市は17年度ごろから具体化に向けて国交省と協議を進めてきた。

 道の駅の主な登録要件は、24時間利用できる無料の駐車場とトイレがある「休憩機能」と、道路や緊急医療、地域の観光などの情報を提供する「情報発信機能」、地域振興に向けた「地域連携機能」の三つ。自治体や公益法人などの申請に基づき、国交省が登録する。地場産品などの販売スペースは、隣接する商業施設に設ける予定。

 整備や登録が実現すれば、県内の道の駅は10カ所目になる。市新幹線・まちづくり課の担当者は「新幹線利用者にとどまらず、道路を利用する人たちにも駅に立ち寄ってもらい、駅前ににぎわいをつくりたい」と話している。

下のボタンをクリックすると、AIが読み上げる記事を聞くことができます。

このエントリーをはてなブックマークに追加