移ろいゆく時とともに、街も表情を変えていく-。小型無人機「ドローン」を使い、令和になった新しい時代の佐賀の街並みと、ひと昔前の風景とを並べ、街の息吹を伝えます。

吉野ケ里遺跡

1988(昭和63)年11月8日に撮影された吉野ケ里遺跡周辺の航空写真


1989(平成元)年 「邪馬台国時代のクニ」と大々的に報道
1990(平成2)年 国史跡に指定され、翌年には国特別史跡に昇格
2001(平成13)年 吉野ケ里歴史公園オープン
2020(令和2)年 県立美術館で2月16日まで特別展
 

建物群が復元され、公園として整備された吉野ケ里歴史公園=神埼市郡(高度約150メートルからドローンで空撮)

 吉野ケ里遺跡(神埼市郡)が全国的な注目を浴びたのは1989(平成元)年。巨大な環濠(かんごう)集落や墳丘墓「王の墓」の発見などで「卑弥呼が眠る邪馬台国か」と注目を集め、新聞やテレビも連日、報道。静かだった田園地帯には最多で1日10万人以上の考古学ファンが押し寄せ、“邪馬台国フィーバー”に沸いた。

 一躍その名が知れ渡った遺跡は、それまでの工業団地化の予定を覆し2001年、国営公園としてオープン。楼観などの大型建物群や環濠を伴う城柵が復元され、弥生時代の暮らしを体験できるテーマパークへと生まれ変わった。

 公園は遊具を備えた広場などの整備も進み、今は歴史ファンのみならず県内外から多くの家族連れや観光客でにぎわう。周辺の土地はあの頃と変わらず、豊かな田園風景が広がり、静かな生活が今も息づいている。

県内外から歴史ファンが訪れた吉野ケ里遺跡の発掘現場(1989年)
 

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 今年は吉野ケ里遺跡の史跡指定30年を記念し、佐賀市の県立美術館で2月16日まで特別展が開催されている。

▼次回(20日)は佐賀市兵庫北

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