「くるみん」を取得した唐津土建工業の岩本真二社長と次代を担う社員=唐津市二タ子

 「子育てサポートしています」-。子育てにやさしい企業の証し、「くるみんマーク」が佐賀県唐津市の唐津土建工業の本社内にある。佐賀県内の企業で厚生労働大臣に認定されたのは20社(2019年時点)。佐賀労働局によると、建設業では唯一だ。

 女性社員の育休取得率は100%、男性も18年、19年と20代前半の若手が育休を取得した。制度を作るだけでなく、管理職にも支援の必要性を繰り返し伝えてきたことで少しずつ浸透、「みんなで応援しよう」との雰囲気が芽生えている。

 岩本真二社長(57)は「くるみん認定は、一つの通過点」と話す。岩本社長が5代目社長に就任した11年、人材確保の課題や将来的な仕事量の減少など、建設業の未来に不安も抱えていた。地域で継続的に企業活動を展開するには「やっぱり、人」。従来、力を入れてきた安全管理や品質管理に加え「社員がやりがい、生きがいを感じられる会社に」と掲げた。

 経営資源を人材に投入する方針を強く打ち出し、社員数を110人から123人に増員しフォローし合える態勢を強化。教育システム構築にも着手し、新入社員研修、3年目、5年目、管理職対象…と整備した。17年には女性活躍支援担当を配置した。

 マネジメントできる女性を育てる姿勢を明確にしたことで、男性社員も自分たちで勉強会を開くなど相乗効果も出てきた。「魅力がある社員がたくさんいるね、と言われる企業にしたい」。挑戦は続く。

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