ワークライフバランスに関して意見を出し合う委員会のメンバー=小城市のひらまつ病院

 佐賀県小城市のひらまつ病院(平松克輝理事長)は5年前から、ワークライフバランス(WLB)を考えた働き方改革に力を入れている。職員数は695人(8月1日現在)で医師や看護師、介護福祉士、調理師など職種はさまざま。働き方だけでなく考え方も異なる中、委員会を立ち上げて周知の徹底と実践を重ねてきた。

 委員会は21人で構成し、月1回30分間の会議を開く。WLBに関する提案を出し合い、メンバーを通じて職場全体に周知を図る。職員同士や患者などに対して「ありがとう」の声掛けを意識するキャンペーンや、定時に気兼ねなく帰宅できるように名札などに「カエルマーク」を付ける取り組みなど、働きやすい職場の環境づくりを進めてきた。少数派だった男性看護師への考え方も変わり、育児休暇の取得など男女かかわらず制度の利用を促す。

 看護職では約1時間早く帰れるようになるといった一定の成果があった。働きやすい職場として外部に伝わることで、就職希望者が集まる効果もあるという。

 WLBに否定的な意見や停滞もあった。継続できた大きな理由として、企画部の江副千鶴子部長は「理事長(企業のトップ)が承認し、現場が納得する形で事業計画を立てたこと」と話す。人事部の村岡俊明部長は「働き方改革をしないといけないという意識ではなく、長く元気に続けられる職場をつくる気持ちが強かった。今後も誇りが持てる職場づくりを続けていきたい」と意欲を語った。

このエントリーをはてなブックマークに追加